2011/04/25

春の嵐

「あなたの考えがいいとは思わない」時、自分の考えがある人は、「いやどうかな…」「いや、自分だったら…」とくるものだが、「人それぞれ、ね」「色んな考え方がありますからね」などと多くが応えるものである。
そしてその後で自分の考えを言わない。とても日本的なことかもしれない。

素直に「自分は何も考えていなかった」と言える人は、自分の思いに正直に生きている善良な人だが、言えば相手とぶつかる、それ以上に面倒臭い、自分の考えなど無いことの方が多いものである。

と、指摘されると頑固者は腹が立つのか、あえて無かったはずの自分の考えを主張しようとする。その際、即席で捏造される考えは、目の前の相手の考えを単純に逆転させて、目の前の相手の人格そのものに反発するようなものであることが多い。こういう流れは割とパターン化している。

また、全く相手に話をさせない、という酷い手法もある。熱っぽく語る相手の話を完全にシカトして、全く別の話をしはじめる。こういう輩は話題を共有するのに適さない。これに対しては「失礼な奴」というレッテルを貼り付けて、二度とまともな話をしないのがいい。

案外、人に好かれるよりも、嫌われる方が楽かもしれない。
自分から人を選り好みするのではなく、相手に差別してもらって、離れていってもらう。

とはいえ、あえて胡散臭い話をふっているのに、自分だけは嫌われず、敵を作りたくないのか、常にホメ殺してくるのがいる。これはさすがに、こちらから差別せざるを得ない。
何が嫌といって、八方美人ほど胡散臭いものはない。この手合いは万に一つの狂い無く、あること無いこと陰で悪口を言う。

ともあれ適当に喋るなら、無難なのは天気の話とテレビの話だ。
桜の花びらがまだ地面に貼り付いている、今日は晴れたかと思ったら、にわかに春の嵐で、大きな雷鳴が一度だけ轟くのを聞いた。