2011/05/15

さらばブラジル荘

いよいよ明日、ブラジル荘()を出る。夕方、隣のフェルナンド(仮名)が肉を焼いてご馳走してくれることになっている。
私はそのお礼にお返しできるものを持ち合わせていないので、「気のいい日系ブラジル人に美味しいものをたくさんご馳走になってばかりだった」と、死ぬまで人に語り継ぐことにする。

フェルナンドは、エロオヤジではあった()が、話のわかる人だった。ブラジルで、もしふんどしを売ったらどうなるだろう、という相談をした時、ブラジルの下着のきわどさの話になり、無修正のエロ本を持ち出してきて参考にするようにと見せてくれたこともあった。
ここは管理人もいい人で、思いのほか居心地のいいアパートだった。

当初入居していたのは殆どブラジル人だったが、今はちらほら日本人もいる。
実際、情けないことに、ブラジル人はまだ挨拶をしてくれるのに、日本人はすれ違うだけで一言の挨拶も愛想もない。

さて。

移転先の某電話会社(独占なのに、あえて某とする)に連絡すると、「ADSL未提供地域」だと言って、無理やり光回線の工事をさせようとしてきた。
やり方がほぼ押し売りなのだ。アナログ回線でインターネットを使った場合の料金を一切説明しないで、「インターネットはご使用になれない」と恫喝してくる。
三年間しかいない家で、光回線の使用料を払うのは勿体ないので、ゴネた。
電話口のオペレーターでは話にならんと思い、「詳しい人に替わってください」と、上の人を出させた。
そうするとやはり、電波の都合で受信の品質は保証できないものの、一応ADSLのサービスはあるとのこと。

あるものを出さずに「ない」の一点張りで高額商品を買わせる、オペレーターに詐欺のレセプション教育をしている会社らしい。

あれも役人と同じシステムの一部で、こちらは粛々と、オペレーターを人間だと思わず対処することが、気分を害さず身を守る手立てかと。

世知辛い終末の一風景。人間味を捨て去り、亡国へのカウントダウンは始まっている、と思う。

そんなわけで、移転先ではすんなりインターネットが使えるかどうか、わからない。