2011/11/09

人身取引三昧(下)

(上)(中)

割りにどこの国も、相反する矛盾な性質を包括して、成り立つでなし成り立たせているものなのだな。
「テロ撲滅」を言い訳に、無人殺傷兵器なぞをバラ撒いて、無差別に他国の市民を殺しまくったりなどしている米帝だが、何だかんだ言いつつ、人身売買への取り組みに関しては他の追随を許さず、しっかりしたことをやろうとする、良心で動く人もいるものだ。
他はともかく、こういった取り組みに関しては、日本は属国らしく従っていくべきだろう。

日本がTPPを締結させてしまえば、日本国内で人身取引は確実に増えると、私は思う。日本は台湾や韓国にすら劣る、そういう素地を持った国だから。
日本で人身取引に対する啓蒙が遅れているということ、それは、日本の経営者も啓蒙されていないということだ。何しろ経団連は、この期に及んで原発をベトナムに売りつける外道ぶりである。(

シンポジウムは、人身取引が「悪いこと」である前提に進められていくのだが、悪とも親和してしまう日本の場合、それが「悪いこと」という認識を植えつけるところからはじめなければいけない、と私はそんな気がしたものだ。
何の疑問も抱かない人々を動かさないなら、人身取引の撲滅も、掛け声だけで終わりかねないお国柄である。

「自分には関係無い」「君子危うきに寄らず」のムードで、「見ざる言わざる聞かざる」という人々の意識を刺戟せねば。この主体性の無い国民に向けては、雰囲気・ムード作りの仕掛けが大事なはずだ。
つまり、「トレンドに乗り遅れまい、乗り遅れたら恥ずかしい」などと、ケツをまくって煽らねばならん。
そのための法整備は要るだろう。人身取引被害者保護のタスクフォースと連携と、加害者への厳重な処罰と。

大衆の良心の側がもっと関心を向けて、もっと声が大きくならないものか。
JC(政府公共広告機構)も「ポポポポ~ン♪」てなもんを流しとらんと、「その安い商品が、どこからきたか、ご存知ですか?」なんてコピーをしつこく流しまくるくらいしないと、なかなか啓蒙には結びつかんと思ったり。

とはいえ、この日本の政府には何ら期待の余地は無い、という「この」ムードが払拭できない以上、何もかもが徒労に終わるような、嫌な予感もしなくはない。
人身取引への対応に関しては「日本は本当は危ない国だ」と、希望を胸に供給国からやって来る人たちへの啓蒙の方が、案外成果が上げられるとか、そうだとすると、この国の腐乱状態は梅毒の末期ではないかとすら。

誰か、私のこの胸騒ぎに、「寝言は寝て言え」と言ってくれ。

MTV Exit Foundation - All I Need
人身取引の根底にあるのは、売春、安い労働力、安い製品への需要---私たち自身が生み出す需要です。MTV EXIT