2011/12/28

ハゲフサ理論は宇宙の真理

 つるふさの法則(つるふさのほうそく)とは、帝政時代から現在までのロシアの最高権力者の頭髪に関する法則。
 およそ200年間にわたってロシアの最高権力者には下記のような法則が成立する。

 ソ連・ロシアの最高権力者には、禿頭の者・「つる」(つるつる)と、そうでない者・「ふさ」(ふさふさ)が一人ずつ交互に就任する。

 「つる」は改革的であるが権力を悪い形で失う(クーデターにより失脚もしくは暗殺される)。「ふさ」は保守的で死ぬまで権力を持ち続ける。

 英『タイムズ』紙もこの法則を用いてロシアの政治を分析したことがある。…(Wikipedia

まさか私は、大学のエラい先生が「ハゲフサ理論は宇宙の真理」だと、真顔で断言なさるとは思わなかった。
そして次のロシア大統領選挙は「プーチンが勝つ」との見方が濃厚らしい話。
しかし、対抗馬に別のハゲが登場した場合は、どうなのだろう。すると国際政治がご専門の先生は、「そうなるとわからないけれど…」と仰る。
どちらにせよ、 「つる」は改革的であるが権力を悪い形で失う らしいので。


「コーカサス・中央アジアとの異文化交流プログラム」の報告会というのがあり、これは専門家でないと行ってはならない催しなのだろうかと、問い合わせてみると「来てもいい」ということで、末席を汚してきた。
カザフスタンとグルジアを訪れた学生の現地での交流の模様と、その交流の仕方に対する討論なんかを聴いた、のちの時間は親睦会だというので、またしても呑んだくれてきたわけだが。

私は呑んだくれても、私の隣に座っているグルジアの留学生氏は、オレンジジュースしか飲まない。グルジアといえばキリスト教だから、イスラム教ほど飲酒に関して厳しくないと思っていたら。下戸か?と訊くと、やはり信仰上の理由で酒は呑まないらしい。そして台湾料理のメニューの肉料理の写真を見てはしゃいでいる。…肉がいいか、そんなに肉が好きか、と。

グルジア氏の隣の方のご出身はというと、カルムイク共和国だという。ご実家はヴォルガ河まで車で5時間ほどだという。私も全く知らなかったのだが、ロシアのカルムイク共和国は仏教国らしい。
カルムイク氏は、3.11の時はたまたま帰省していたらしいが、「なんでまた日本に戻って来たの!」と言うと、「いやー、学校があるから…」と。

若いのに、放射能は怖くないのかな…。

私はこの度の原発テロルで、心底日本人辞めたい、亡命したいと思ったのだが、それを口に出すと他の出席者たちから「脱北者を見てみろ」とか、「ふつうに生活できている日本人が難民申請をしても、どこの国も受け入れてくれない」などと言われた。
それほどまでに、日本は恵まれているのだと、どうやら私の理解と多くの方の理解の間には、これほどのギャップがあるらしいということがわかった。

脱北者といえば。
数年前にバングラデシュが、この頃になってはミャンマーが「経済発展の処女地」みたいな言い方をされるように、今後北朝鮮も「処女地」になる可能性があるのかどうか、と「ハゲフサ理論は宇宙の真理」と断言なさる国際政治がご専門だという先生が、私の正面に座っておられたので、訊いてみた。
「処女地」になるか否かは、国と国どうしが何かの契約をした場合、「契約が契約になるか否か」が全てなのだと。つまり、指きりげんまんするのが嘘つき相手では、なんだかな、ということだそうな。
90年代に大手商社が、中央アジアに触手を伸ばしかけてやめた、その理由が「契約が契約にならない国々」だからなのだと。
私が今春、タシケントに行った時()、あのあたりは日本の「に」の字も出てこないほどに韓国が優勢なのは、韓国の方が「契約が契約にならない国々」を相手にする戦略に強かったということなのだろうか、と。

コーカサスの研究者の方に、「チェチェンってどーよ?」()などと訊いてみた。
私が得られた情報では、どうもカディロフはプーチンの傀儡で、チェチェンの復興はハリボテだという噂。すると研究者の見方では、「カディロフは傀儡ではなく、カディロフはカディロフ自身の意思で動いている」とのこと。たまたまカディロフを推したのがプーチンだったから、傀儡のような誤解をされるのだとか。
そのあたり、もう少し聞いておけばよかったな、と思ったが、帰る時間が迫っていた。

参加してみて、あの地域の情報について、私のような者が一人でフラフラ集めて知り得た情報と、専門的に研究している人との情報の落差がわかって、面白く、有意義で、巾が広がった。


呑みの料金支払いの時、偶々銀行に寄って両替をした後だったので、二千円札を何枚か持っていた。(私は福沢諭吉が嫌いなので、お札は諭吉以外のものにすぐに両替してしまう。
その二千円札を見たグルジア氏が「めずらしい!」と言うので、彼の五千円札と、私の二千円札二枚と千円一枚に両替してあげた。