2012/04/21

最強の呼吸法



システマとは、ロシアの特殊部隊やロシア連邦保安庁なども導入している ロシアの武術なのだが、「攻めの呼吸法」という帯の謳い文句に惹かれて、『ストレス、パニックを消す!最強の呼吸法 システマ・ブリージング』を読んだ。

内気を上げる様々な呼吸法の宣伝の文句はヤワい、ヌルいものが多いと思う。なのに「攻めの」などと言われると、虚を突かれたようにグッと心を掴まれてしまう。
では、システマの呼吸法というのはどんなものなのか、というと、巷の呼吸法と変わらない。

鼻から吸って、口から吐く。

長息短吸とか腹式呼吸の小賢しい理屈は、ここでは考えない。とにかく、鼻から吸って、吐く息がムダにならないように、口をすぼめて吐く。それを、意識しながら行うというもの。
何ら新しいことはない。
ただ、それをリラックスできる状態でやるのではなく、システマ・ブリージングは、緊張や恐怖といった、困難な状況下でリラックスするために行う、という。
しんどいとき、苦しい時ほど、意識しながら呼吸する。

実はそれを、私は高校の授業の肉体訓練()で教わっていたので、知っていた。

「苦しい時ほど、息を吐け。息を止めるな。口から糸を吐き出すように、細く、長く。息を見ろ。息を吐ききったら、息は勝手に入ってくる。口から吸うな、吸う時は鼻からだ。…」

と、恩師が繰り返し言っていたことを思い出す。
かつて得た情報で、何ら新しいことはないけれど、あらためて再確認する機会が無いと、置き去りにしてしまう。

「知っていてやらないのはバカだ」

という、恩師の戒めの言葉も、ついでに思い出したところで、ミシン作業の時に、息を意識して吐きながら縫うと、失敗なくキレイに仕上がるから、息することを忘れてはならないと、あらためて心に刻みつけた。